共同研究・競争的資金等の研究課題 - 石田 基起
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集団での学びが超重症児の情動に及ぼす効果の検討,奨励研究,その他,学内共同研究,2025年04月 ~ 2026年03月,日本学術振興会
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通級指導教室の専門性の維持・継承に関する取り組みについて一通級指導担当者等に対する調査を通してー,その他,(A)実践研究,2025年04月 ~ 2026年03月,日本LD学会
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通級指導教室の専門性の維持・継承に関する取り組みについて一通級指導担当者等に対する調査を通してー,その他,日本LD学会 L-プロ(LD学会プロジェクト) (A)実践研究,その他,学内共同研究,2025年04月 ~ 2025年03月,日本LD学会
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熱画像を用いた超重症児の情動理解を支援する簡便な測定法の提案,奨励研究,その他,学内共同研究,2024年04月 ~ 2025年03月,日本学術振興会
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熱画像を用いた超重症児の情動理解を支援する簡便な測定法の提案,奨励研究,2024年04月 ~ 2025年03月,日本学術振興会
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成人脳性まひ者の健康状態に及ぼすセルフリラクセイションの効果 -ウェアラブルデバイスに記録された生活習慣データに基づいて-,その他,日本リハビリテイション心理学会 研究助成 ,その他,学内共同研究,2023年11月 ~ 2025年03月,日本リハビリテイション心理学会
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超重症児への快を促すかかわりに関する研究 -鼻部皮膚温度を手がかりとして-,奨励研究,その他,学内共同研究,2023年04月 ~ 2024年03月,日本学術振興会
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超重症児への快を促すかかわりに関する研究 -鼻部皮膚温度を手がかりとして-,奨励研究,2023年04月 ~ 2024年03月,日本学術振興会
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感覚過敏を示す幼児が受け入れやすい音・リズムとしての「母体心拍音」の可能性,基盤研究(C),2022年04月 ~ 2025年03月,日本学術振興会
本研究課題は,<研究1>多様性のある幼児が共に過ごすフィンランド共和国のそだちの場における音・リズムの調査研究,<研究2>感覚過敏を示す幼児が母体心拍音を聴取したことによる反応の実証研究,<研究3>受け入れやすい音・リズムのプログラムの開発・実践・検証の3つの研究で構成されている。
2022年度は,その1つ目である<研究1>を遂行した。具体的には,多様性のある幼児が共に過ごすフィンランド共和国のそだちの場における音・リズムの調査研究を,現地での実態調査と文献調査を通して行った。
まず実態調査では,2022年8月にフィンランド共和国に渡航し,トゥルク市のDaycare centerとKindergartenのそだちの場の視察とインビュー調査を行った。インタビュー内容を質的に分析した結果,IEP(Individualized Education Plan)を軸としながら多様な幼児が共に過ごし特別な支援が必要な幼児に対する支援環境が整っていること,幼児のそだつ環境が日常的に園内に限定されていないこと,保育の音環境における音・リズムは設定された場面だけではなく日常の環境の中に自然と取り入れられている傾向にあること等が示唆された。
次に,2022年8月にフィンランド共和国のヘルシンキ大学ならびにトゥルク応用科学大学の研究者と対面による研究交流を図り,フィンランド共和国のそだちの場に関する示唆を得た。また,「National core curriculum for early childhood education and care」を初めとし,フィンランド共和国の幼児のそだちの場をフィールドとしてなされた論文を精読することで,文献調査を行った。
以上の2点から,多様性のある幼児が共に過ごすフィンランド共和国のそだちの場についての知見を得た。 -
鼻部皮膚温度を用いた超重症児の快状態の推定に関する研究,その他,公益財団法人 下中記念財団 第60回(令和3年度)下中科学研究助成金,その他,その他,2022年03月 ~ 2023年03月,公益財団法人 下中記念財団
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超重症児に対する教育的対応の状態評価に関する研究-鼻部皮膚温、心拍、唾液アミラーゼによる検討-,その他,兵庫教育大学大学院同窓会 兵庫教育大学大学院同窓会研究助成金 ,国内共同研究,2020年12月 ~ 2022年02月,兵庫教育大学大学院同窓会
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重度障害児・者におけるウェアラブルデバイスを用いた心理過程測定評価法の開発と応用,若手研究,2019年04月 ~ 2023年03月,日本学術振興会
2021年度は、重度・重複障害がある人の協力によって蓄積されたデータを用い、主に次の2点について分析を行い、研究発表を行いました。①各個人の日常生活上のストレスと睡眠時間との関連、②心理学的なリハビリテイション場面の映像と心拍反応を用いた体験評価。
①の研究結果からは、睡眠時間と日常生活上のストレスの因果関係については各個人によって異なる状況があり、睡眠時間を改善するために考えられる適切な対応は個別に考えられることが示唆されました。重度・重複障害がある人で、自分自身の生活状況や体調に関するコミュニケーションが困難な場合であっても、長期的に生体情報を蓄積・分析することによって個々の実態に応じた対応を考えられる可能性が示されました。
②の研究結果からは、対象者の映像と心拍数を合わせて観察すること、対象者の体勢や関与者と心拍数を関係づけて集計・分析することによって、心理学的あるいは教育学的介入を検討する際の有益な情報を得られることの示唆が得られました。重度・重複障害がある人は、表現手段に制限があり、観察のみではどのような心理的体験をしているのか推測することが困難でした。しかし、心拍数を可視化することで関与者の影響や、体勢の違いの影響などを知ることができる可能性が高まりました。
①②の研究ともに、現状ではデータの抽出・集計、データセットの作成、分析に高度な専門知識・技術と時間を要します。応用可能性を示す事例を蓄積しつつ、効率的なデータ活用の方法についても今後研究を進めていきます。